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H a p p a n o U p d a t e s - No.206

■ インタビュー with 20世紀アメリカの作曲家たち  シカゴのブロードキャスター、ブルース・ダフィーが聞く  第11回 スティーヴ・ライヒ(Steve Reich, 1936 - )  だいこくかずえ 訳 -------------------------------------------------------------- https://www.happano.org/11-stevereich-2

スティーヴ・ライヒ、2回目のインタビューです。前回から10年たった1995年に収録されました。今回はライヒ初のオペラ『The Cave』の制作にまつわる話が中心になっています。この作品はヨルダン川西岸の街ヘブロンにある、マクペラの洞窟がテーマになっていて、ライヒ一行は曲の制作のため、エルサレムとヘブロンをフィールドワークしに出かけます。マクペラの洞窟は、ユダヤ教とイスラム教とキリスト教が一つに重なる聖地。ライヒはそこで出会った音調を、この作品の主軸に据えます。『The Cave』はライヒの出自に関わる作品であり、またビデオアーティスト、ベリル・コロット(ライヒの妻)との共作でもあります。

ここで話された話題 [ 初めてのオペラ作品/ビデオ・アーティストとの出会い/新作『The Cave』について/エルサレムへの旅/イ短調が響く場所/先人や非西洋から学んだもの ]

もくじ&カバーページ:(「はじめに」「ブルース・ダフィーとその仕事」はこちらから) https://www.happano.org/american-composers-cover

*今回で「インタビュー with 20世紀アメリカの作曲家たち」は終了します。次回(8月)は、同じインタビュアーによる新シリーズ「クラシック音楽の変わり種」をお送りします。詳しくは下の「葉っぱの坑夫からのお知らせ」をご覧ください。

■ かわうそキーオネクは釣り名人(4)  ウィリアム・J・ロング著『森の秘密』より  チャールズ・コープランド:絵  だいこくかずえ 訳 -------------------------------------------------------------- https://www.happano.org/fisherman-4

前回、著者が子ども時代にカワウソ猟をしていたという告白がありましたが、今回はカワウソの楽しげな遊び(斜面滑り)の風景を見ていて、「猟師のわたしの心中に変化が起きる」と反省しています。野生動物が遊ぶ様子をここまで具体的に書いた作品を、ノンフィクションでは読んだことがありません。擬人化しているのでは?と思われるかもしれませんが、このページに付けたイラスト(ミズーリ州の環境局による)を見ても、カワウソがそのような行動を取るのは事実のように見えます。 もくじ:『ビーバーとカワウソの因縁』『斜面滑り』

[ 著者のウィリアム・ロングは、アーネスト・シートンと同世代のアメリカの野生動物観察家、作家。毎年3月になると北部を旅し、そこに暮らす動物たちの観察をつづけました。長年の観察の体験とそこで得た知識を、多数の著書に表しています。ロングは、動物は本能以上に経験からの「学び」によって日々生きている、という見方をしており、これは近年の観察科学の言説と重なります。]

ウィリアム・J・ロングについて https://www.happano.org/wj-long

次回: <森の学校>より『なまけものの楽しみ』

■ 今月のピックアップ | Choice of the Month  山尾三省『月夜』  Sansei Yamao "A Moonlit Night" -------------------------------------------------------------- https://www.happano.org/sansei

旧サイトから毎月一つ、作品を選んで紹介しています。今回は山尾三省の詩「月夜」(英訳:A Moonlit Night)。2002年に作品化したものです。英訳:Marek Lugowski, Ruth Foley, Kazue D、アートワーク:Yoshimi

□ happano journal 活動日誌 https://happano.blogspot.com/

05.24/19 日本語と長いテキストの相性は? 06.07/19 人間の脳とAI:創造性とか知性とか

AIというものを知ろうとして調べていくと、人間の脳のことがもっと知りたくなります。ひと昔前までは人間の知能を測る方法として、20世紀初頭に提唱されたIQが支配的だったようですが、その後、知能をもう少し幅広く見る見方として、多重知能という理論が出てきました。これはなかなか面白い見方で、また未来的でもあり、知能を八つの領域に分類しています。ここには「論理、数学的」「言語的」知能とともに、「身体運動的」「音楽的」「対人的」などの知能の領域が含まれています。

□ 葉っぱの坑夫からお知らせ

去年の7月から連載してきた「インタビュー with 20世紀アメリカの作曲家たち」は今回が最終回です。次回(8月)からは、新たなシリーズ「ブルース・ダフィー*インタビュー・シリーズ(2)クラシック音楽の変わり種」(全5回)、つづいて「ブルース・ダフィー インタビュー・シリーズ(3)音楽家と音楽業界を後押ししたスペシャリストたち」(全5回)を連載します。前者は様々な楽器の演奏家、後者はレコードプロデューサーや音楽事典編集者などを予定しています。

準備などの関係で、すべての更新を1ヶ月間お休みします。再スタート後の更新は、8月23日を予定しています。

Web Press 葉っぱの坑夫/エディター大黒和恵/editor@happano.org

*Happano Updates(更新情報)をメールで受信ご希望の方はこちらから。

 
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