H a p p a n o U p d a t e s - No.208
■ クラシックの変わり種、マイナー楽器の奏者たち(2)
シカゴのブロードキャスター、ブルース・ダフィーが聞く
エヴェリン・グレニー(パーカッション奏者)
だいこくかずえ 訳
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https://www.happano.org/evelyn-glennie リハーサルは何のためにするのか、と聞かれたら、本番でよりよい演奏をするため、と多くの人は言うでしょう。でもそれは時間をかけて練習してきたことを、本番の舞台で再現するためなのでしょうか? エヴェリン・グレニーは練習やリハーサルは、舞台で完全な自由を得るための準備であって、それを再現することに意味はない、と考えます。ソロで演奏される機会の少ない、そしてオーケストラとの共演もあまりなかったパーカションという楽器を、より広い、可能性に満ちた世界に導いた演奏家、それが彼女です。12歳のとき聴覚を失いましたが、音楽への情熱を持ちつづけ、世界のトップ・プレイヤーとして活躍して