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H a p p a n o U p d a t e s - No.201

■ インタビュー with 20世紀アメリカの作曲家たち  シカゴのブロードキャスター、ブルース・ダフィーが聞く  第7回 ロバート・ヘルプス(Robert Helps, 1928 - 2001)  だいこくかずえ 訳 -------------------------------------------------------------- https://www.happano.org/7-roberthelps

このインタビューシリーズで扱っている作曲家たちの中には、ジョン・ケージやスティーヴ・ライヒのように、日本でもよく知られている人々もいますが、多くは名前すら聞いたことがないかもしれません。その一因は、19世紀クラシック音楽のあとを継いだ20世紀音楽というものが、社会的に窮地におちいっていた時代に活動していた、ということがありそうです。音楽以外の世界を見ても、マルセル・デュシャンやジェイムズ・ジョイスは知っていても(名前だけだったにしろ)、その他の現代作家は名前すら一般に認知されていないことが多いです。しかし19世紀的な過去の遺産に反発して出てきた新しいアートの世界は、(価値がバラけたとも言えますが)非常にたくさんの方向性を生み、多様なアーティストがあてなき道を模索していたなかなか面白い時代でした。今回のロバート・ヘルプスは、そのような傾向に自覚的な作曲家でした。

もくじ&カバーページ:(「はじめに」「ブルース・ダフィーとその仕事」はこちらから) https://www.happano.org/american-composers-cover

■ 黒衣のエンターテイナー(2)  ウィリアム・J・ロング著『おかしなおかしな森の仲間たち』より  チャールズ・コープランド:絵  だいこくかずえ 訳 -------------------------------------------------------------- https://www.happano.org/players-in-sable-2

屋根裏に放置された、古いぬいぐるみのフクロウをつかって、森でカラスの群れをからかう。そんなことを作者のロングは、いたずら心でやっていました。カラスが来る森の木にフクロウをとまらせ、ニセの鳴き声を発して、カラスを呼び寄せるのです。こうなるとカラスの「フクロウいじめ」というリクリエーションではなく、ロングの「カラスとの遊び」と言ったほうが合っているかもしれません。常日頃、カラスたちが、フクロウやキツネを森で追いまわして遊んでいるのを見て、思いついたことのようです。

もくじ:『ワシいじめ』『エンターテイナー』

[ 著者のウィリアム・ロングは、アーネスト・シートンと同世代のアメリカの野生動物観察家、作家。毎年3月になると北部を旅し、そこに暮らす動物たちの観察をつづけました。長年の観察の体験とそこで得た知識を、多数の著書に表しています。ロングは、動物は本能以上に経験からの「学び」によって日々生きている、という見方をしており、これは近年の観察科学の言説と重なります。]

次回: <森の秘密>より『かわうそキーオネクは釣り名人』第1回(2019年3月):『かわうそと出会える場所』『住居発見!』

□ happano journal 活動日誌

01.25/19 アートと常識 02.08/19 インタビューについて考えてみた

アートというものは、文学でも美術でも映画でもYouTubeでも、いったい社会にとって何の役にたっているのか、という疑問は昔から言われてきました。その答えとして一つ、最近思いついたことがあって、それを書いてみたのが1月25日のポストです。もう一つの話題、インタビューは、今連載があることもあって、コンテンツとしての形態や質について考えるところがあります。何がいいインタビューなのか、といったことです。最近、インタビューイー(インタビューされる人)の経験もしたので、それもきっかけになりました。南米チリの新聞記者から、葉っぱの坑夫についてインタビューを受けました。

Web Press 葉っぱの坑夫/エディター大黒和恵/editor@happano.org

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