H a p p a n o U p d a t e s - No.189

January 23, 2018

■ ディスポ人間/Disposable People
 第25章 二酸化炭素排出量
 第26章 牧師
 第27章 世にも奇妙な手品
 第28章 憎シミ
 エゼケル・アラン 著
 だいこくかずえ 訳
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http://www.happano.org/dispo-25

 

エゼケル・アランはジャマイカの作家。1970年生まれ。デビュー小説『Disposable People』で2013年度のコモンウェルス新人文学賞(カリビアン地区)を受賞。職業はビジネス・コンサルタント。

 

この小説の中では憎しみの感情が描かれることがときにあります。というか、もしかしたら、ある意味、この小説全体が憎しみの塊なのかもしれません。憎しみの感情として描かれていない場合も(面白おかしく、あるいはそっけなく提示されるなど)、そこに憎しみの感情があるのを感じることはあります。この小説を書いた動機がそこにあったかどうか、それはわかりませんが。ただ手に負えないのは、主人公ケニーの憎しみの対象が、何とも誰とも、一言では言い表せないところです。また憎しみが愛と混在していて切り離せないことも、問題を複雑にしています。テキストの汚く乱暴な言葉の嵐の理由はそこにあるのかもしれません。

 

おかしなことに、ある種の子どもはいつまでも泣きつづけるの対し、黙ってしまう子がいる。ジョージーは黙ってしまう方の子だった。それ以来、ジョージーのパパが何をしようと、バックル付きベルトで叩こうが、ブーツで、片手で、両手で、壁や地面に叩きつけ殴ろうが、黙っていた。泣かなかった。でも叩かれるたび、ジョージーの目の中で、憎しみは強く固まっていった。(第25章 『二酸化炭素排出量』より)

 


happano journal 活動日誌 (12.15、1.12)
http://happano.blogspot.jp/

 

12.15:エリック・サティ、ちょっとわかった気がした
01.12:野生と飼育のはざまで(1)

 

ここ何ヶ月かのあいだ、飼育環境にいる動物のことをたびたび考えるようになりました。去年『Elephant Stories:サンクチュアリに住むゾウたちの物語』を連載したり、その関係でテネシーのサンクチュアリのゾウたちの様子をライブカメラで観察していたことの影響でしょうか。そんな折り、作家の管啓次郎さんの動物園についての一文、科学コミュニケーターの大渕希郷さんのブログと出会い、考えを深めてみようと思いました。まだまだ途上の思考ですが、考えつづけることで、理解の次のステージに行けたなら、、、と願っています。読んでいただけたら嬉しいですし、感想など送っていただければさらにありがたいです。

 

もう一つの話題サティは、最近のラヴェルおよびフランス音楽への興味から生まれたもので、わたしにとっては再発見的な意味がありました。ラヴェルについてはポストクラシックの音楽サイトに寄稿してきましたが、ここでは同時代のサティについて書いてみました。

 

 

 

Web Press 葉っぱの坑夫/エディター大黒和恵/editor@happano.org

 

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