top of page
L I N E:それでも花は咲き今年も蝶がきてくれた
絵:ミヤギユカリ
2011年の大震災による原発事故のショックから、絵を描くことの意味を見いだせなくなった著者が、一本の線を描くことからまた歩きはじめた。薄暗いトンネルを抜けでて、希望や未来を描く日はまたやって来るのか、生命の輝きや躍動感を伝えたい気持ちは帰ってくるのか。生きることすら不安な日々のなか、なんとか一本の線を描きそれをひたすらつづけることで、答えを見つけ出そうとした、著者の真摯な心の軌跡、その日々の記録でもある。
地球の上に生きる動植物を、力強く優しい線で描き、日本だけでなく海外にもファンをもつミヤギユカリのドローイング。日々作家が目にする生命への驚きや共感、感動が、作品のベースになっている。今回の作品集は、モノクロの、線一本からはじまる絵が、連綿とつづいていく。たった一本の線から、どれだけ遠くまで心を飛ばせるか、表現の巾やバラエティに変化がつけられるか、その手習いをしているような感じもある。線はつづく。どこまでも。そこに作者の未来を思う強い気持ちが見えてくる。
2013年10月刊
Kindle版は、こちらからどうぞ。
すべの画像は、クリックすると拡大して見ることができます。
B6判、102頁
オンデマンド印刷
税込価格:¥1,210
bottom of page