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15.6 x 23.4 cm、100頁
ペーパーバック版:¥1210(税込価格)

Kindle版:¥550(税込価格)

​表紙アート:オディロン・ルドン(蝶の7つの研究)

2022年6月2日出版

発行所:葉っぱの坑夫 www.happano.org
ISBN: 978-4-901274-56-2(ペーパーバック)

蝶男:エストニア短編小説集 

 

著者:メヒス・ヘインサー、日本語訳:だいこくかずえ

 

[この本について]

エストニアの新世代作家による短編小説集です。

北欧(あるいは東欧)に位置する小さな国、エストニア。人口たった130万人の国ながら、優れた芸術家を何人も生んできました。たとえば作曲家のアルヴォ・ペルト、作家のアウグス・ガイリなど。この本の著者、メヒス・ヘインサーも、エストニアで最高の名誉とされるトゥグラス短編小説賞を2000年、2002年、2010年と3度にわたり受賞した、ヨーロッパ各国で注目を浴びる精鋭な作家です。

ヘインサーの作風は、マジックリアリズムと評されることがよくあり、日常の中で生まれた不思議な出来事や奇妙な現象に端を発し、主人公が普通の世界からどんどん逸脱していく様子がリアルに描かれるのが特徴です。エストニアの実在の地名を随所に織り交ぜながら、「幻想とリアル」二つの異なる世界を自由に、ちゃめっ気たっぷりに行き来して、スリリングに話を展開させていく独特のスタイルを持ちます。これが自分にとって唯一の世界を見る方法であり、リアルワールドに近づくやり方なのだ、というのがヘインサーの弁です。

フィンランド語、フランス語、ドイツ語など、英語以外にも数多くの言語に作品が翻訳されており、エストニア国外の読者からも大きな支持を得ています。ただ日本では、エストニア文学の翻訳は非常に数が少なく、本書はアンドルス・キヴィラフクの『蛇の言葉を話した男』(河出書房新社、2021年)につづく、新世代作家作品の貴重な翻訳書となると思われます。

 

[著者について]

メヒス・ヘインサー(Mehis Heinsaar)は1973年、エストニア南部にある学園都市タルトゥに生まれました。1994年、詩作品「Kõne minu põrmu kõrval」でデビューした後、短編小説を雑誌などで数多く発表するようになります。『Mr.ポールの物語』『異様で恐ろしい本性』(日本語未訳)など短編小説集6冊をこれまでに出版。他に長編小説が1冊、詩集が2冊あります。2021年にはヘインサーを追ったドキュメンタリー映画『Pingeväljade aednik』(The gardener of tension fields/張力場の庭師)が公開されました。

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もくじ

 

沈黙の16年
レイモント・ククマー、愛の物語
氷山に死す
アーティストと年齢
旅人のシアワセ
夢のつづき
蝶男
狐と鶏
死にゆく幸福男、アーベル・ビケルプー
実りの季節

著者メヒス・ヘインサーについて

​訳者あとがき

ウェブ版

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*『蝶男:エストニア短編小説集』は2021年3月から2021年12月まで、「メヒス・ヘインサー [エストニア] 短編小説集」として、10回にわたり葉っぱの坑夫のサイト上で公開された作品のブック版です。オンデマンド印刷による紙版とKindle版の本を今回出版するにあたって、その原稿を見直し、修正を加えました。