著者メヒス・ヘインサーについて

 

1973年、エストニアのタルトゥに生まれる。タルトゥ大学では文献学を専攻。卒論のテーマはエストニアの作家オウグス・ガイリ(1891 - 1960年)。詩人としてデビューするが、その後短編小説を雑誌などで数多く発表するようになる。その作風はマジックリアリズムとも言われ、日常の中で生まれた不思議な出来事や奇妙な現象に端を発し、主人公が普通の世界からどんどん逸脱していく様子がリアルに描かれる。

 

ヘインサーはありえない幻想の世界と、リアルワールドをうまくミックスさせて話に引き込むことのできる、生まれながらのストリーテラー。エストニアの実在の地名を織り交ぜながら、二つの異なる世界を自由に、ちゃめっ気たっぷりに行き来する。このようなスタイルについて聞かれると、ヘインサーはこれが自分にとって唯一の世界を見る方法であり、リアルワールドに近づくやり方なのだと答えている。

 

エストニアで最高の名誉とされるトゥグラス短編小説賞を2000年、2002年、2010年と3度にわたり受賞。『Mr.ポールの物語』『異様で恐ろしい本性(あるいは自然)』など短編集6冊をこれまでに出版。他に長編小説を1冊、詩集を2冊出している。Tartu NAK(エストニアの新世代作家・アーティストのグループ)、文学集団Partyに所属している。

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Photo by ELIC / Jüri J. Dubov

主な出版物
短編小説集:
Vanameeste näppaja ('The Snatcher of Old Men', 2001) 
Härra Pauli kroonikad ('The Chronicles of Mr. Paul'2001)
Rändaja õnn ('The Traveller’s Happiness', 2007)
Ebatavaline ja ähvardav loodus ('Extraordinary and Threatening Nature', 2010)
Ülikond ('The Suit', 2013)
Unistuste tappev kasvamine: jutte ja novelle, muinasjutte ja nägemusi siit- ja sealtpoolt Eestimaa teid (The deadly growth of dreams: stories and short stories, fairy tales and visions from here and there on the roads of Estonia, 2016)

長編小説
Artur Sandmani lugu ehk Teekond iseenda teise otsa ('The Tale of Artur Sandman, or The Journey to the Other End of Self' 2005)

詩集
Sügaval elu hämaras ('Deep in the Haze of Life', 2009)
Pingeväljade aednik (The gardener of voltage fields, 2018)

Photo by Richard Walker(CC BY 2.0)

This project is created by courtesy of the author and The Estonian Literature Center.