日比谷線広尾駅を降りて、広尾ガーデンヒルズ方向に並木道を歩いていくと、日本赤十字社の医療センターがあり、そのあたりから仮囲いの壁画は始まっている。角を曲がると、小さな郵便局があり、そこを越えたあたりからロータリーを囲む長いカーブを含めた、壁面全体がよく見渡せるエリアに入っていく。
街中にとつぜん現われた、長い長い真っ白な壁のつらなり。春、夏、秋、冬の文字の移りかわりを追っていくと、鳥が、子馬が、シカが、大きな木が、草が、巨大なトンボが、背の高いウサギが、シロクマが次々にあらわれる。セーラー服に赤いリボンの近く小学生が、先生の引率で通りがかり、絵に線を描くように壁画に手をかざしていったりもする。
完成予定までの間、この絵の中の四季のように、いくつもの季節が通りすぎるだろう。春のやわらかな木漏れ日や冬のみぞれ降る冷たい日とともに、この壁画は限られた時間の中を生きてゆく。
(葉っぱの坑夫・大黒和恵/下の写真も)





広尾GARDEN FOREST(平成21年2月下旬完成予定)
東京都渋谷区広尾4丁目1番51他
交通アクセス:東京メトロ日比谷線「広尾」駅徒歩9分
*三井不動産レジデンシャル株式会社ウェブサイトの情報