Interviewer ブルース・ダフィーとその仕事

このプロジェクトでインタビュアーをつとめているブルース・ダフィーについて、以下に紹介します。

ブルース・ダフィー | Bruce Duffie

シカゴのクラシック音楽専門ラジオ局Classical 97で、1975年から2001年までブロードキャスターを務める。その間ラジオ(ときに音楽誌)で音楽家を迎えてインタビューをしてきた。独占インタビューは1600を超える。その後、自らのウェブサイトで、過去のインタビューを文字に書き起こして公開している。

 

インタビューされる人(ゲスト)は各国の作曲家、演奏家(ピアニスト、バイオリニスト、オペラ歌手など)、指揮者を中心に、プロデューサーやレコーディング技術者、音楽評論家にまで及ぶ。日本でもよく知られる音楽家としては、ピエール・ブーレーズ、スティーブ・ライヒ、ジョン・ケージ、フィリップ・グラス、尹伊桑(ユン・イサン)、ズービン・メータ、ダニエル・バレンボイム、マウリツィオ・ポリーニ、パウル・バドゥラ=スコダ、イーヴォ・ポゴレリチ、マリア・ジョアン・ピレシュ、エリー・アーメリングなどがいる。またピュリッツァー賞受賞者(作曲部門)、最終候補者を多数含む。

 

インタビューはゲストの出演するコンサート会場の楽屋や宿泊先のホテルで、あるいはインタビュアー自身の自宅、ときにゲストの自宅でも行なわれた。また電話によるもの、旅先(中国を含む!)でのインタビューもあるという。基本的に音楽家たちから話を聞いて、そこから学んだり楽しんだりすることを目的としており、政治家や企業家に対して行なわれるような、挑戦的な質問をぶつける種類のインタビューではないものを目指していた。

 

ブルース・ダフィーは19世紀生まれの音楽家にもインタビューしている。もっとも早く生まれたインタビュイーはイギリスのソプラノ歌手エバ・ターナー(1892年 3月)で、次がアメリカの作曲家ジョン・ドナルド・ロッブ(1892年6月)、それ以外にも10人ほどの19世紀生まれの音楽家がいる。もし2001年1月以降生まれの音楽家にインタビューする機会が得られれば、三つの世紀にわたっての仕事になるのだが、と本人は冗談を言っている。

 

25年くらい前から過去のインタビューの文字化と編集をはじめ、その作業のあいだに、ちょっとした話の断片に、当時気づかなかったこと、新たな発見や輝きを見つけることがあり、それがこのプロジェクトをつづける励みになっているようだ。

 

ブルース・ダフィーは膨大な数のレコード(モノラル、ステレオ)およびカセットやCDのコレクションをもち、それがラジオ局での仕事につながったという。またバスーンの奏者であり、エバンストン(シカゴ近郊)の公立学校で器楽演奏を教えていたこともある。ノースウェスタン大学で音楽修士を、イリノイ・ウェスレヤン大学で音楽教育学士を取得。20世紀のアメリカの作曲家をラジオ番組で紹介した功績で、ASCAP-Deems Taylor Broadcast Awardを1991年に受賞している。