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H a p p a n o U p d a t e s - No.207

■ クラシックの変わり種、マイナー楽器の奏者たち(1)  シカゴのブロードキャスター、ブルース・ダフィーが聞く  スーザン・二グロ(コントラバスーン奏者)  だいこくかずえ 訳 -------------------------------------------------------------- https://www.happano.org/susan-nigro

コントラバスーン という楽器、ご存知でしょうか? オーケストラの一員ではありますが、ほとんど注目を浴びることのない、影のような楽器です。管楽器の中でもっとも低い音が出せ、ボディは管の長さ5.5メートル、重さ7kgというオオモノ。この楽器を心から愛し、この楽器がいかに美しい音を出し、そのつもりさえあれば素晴らしい演奏が可能であることを、ずっと主張しつづけてきた自称「コントラバスーン 活動家」、スーザン・二グロのインタビューを紹介します。インタビュアーは、前回までの作曲家シリーズと同じ、ブルース・ダフィーです。

ここで話された話題 [ ソロ楽器としてのコントラバスーン/のんびり屋が多い理由/マーラーはこの楽器のことがわかってた/コントラのための曲を委嘱する/昔は原理主義者だった/ジャズとの相性/楽器とわたしとの関係 ]

もくじ&カバーページ: https://www.happano.org/index-1

■ なまけものの楽しみ(1)「ジェットコースター」  ウィリアム・J・ロング著『森の学校』より  チャールズ・コープランド:絵  だいこくかずえ 訳 -------------------------------------------------------------- https://www.happano.org/porcupine

著者のロングが、森でヤマアラシと出会った話です。ロングは野生動物たちが、ただ食べて寝て子孫を増やすだけでなく、日々いろいろな楽しみを持って生きていることを観察し、書いています。これまでに紹介したカワウソも、カラスもそうでした。ヤマアラシは鋭い針で身を固めた、一見愚鈍そうな森の仲間ですが、身を守る術だけでなく、日々を楽しむ知恵も充分に持っているようです。

[ 著者のウィリアム・ロングは、アーネスト・シートンと同世代のアメリカの野生動物観察家、作家。毎年3月になると北部を旅し、そこに暮らす動物たちの観察をつづけました。長年の観察の体験とそこで得た知識を、多数の著書に表しています。ロングは、動物は本能以上に経験からの「学び」によって日々生きている、という見方をしており、これは近年の観察科学の言説と重なります。]

ウィリアム・J・ロングについて https://www.happano.org/wj-long

次回: なまけものの楽しみ(2)「ブランコ」

■ 今月のピックアップ | Choice of the Month  ハ・ジン(哈金)「子どもは敵か」  ​Ha Jin "Children as Enemies"  だいこくかずえ 訳 -------------------------------------------------------------- https://www.happano.org/hajin-j https://www.happano.org/hajin-e

旧サイトから毎月一つ、作品を選んで紹介しています。今回は中国出身の詩人、作家のハ・ジンです。アメリカ留学中に天安門事件が起き、そのままアメリカに留まり、英語で作品を書く決心をした人です。この作家とは、メールで直接やりとりし、出版の許可を得、またテキストについての質問に丁寧に答えてもらったり、英語の原文テキストを送ってもらったりしました。実はこの作品をサイトで公開したほぼ同時期に、白水社からもこの作品を含む短編集が出版されました(立石光子訳)。それなのに快く翻訳や公開の許可をしてくれたハ・ジンさんには、今も尊敬と感謝の念が消えません。

□ happano journal 活動日誌 https://happano.blogspot.com/

06.28/19 音楽による対話:新譜『Zwiegespräche』を聴いて 07.19/19 Spotify、楽曲提供者の側から見たら 08.10/19 SNS時代の「クラシック」演奏家とは

これまでにもインターネットと本の関係、音楽との関係を書いてきましたが、配信の仕組や消費行動が変わっただけでなく、送り手である音楽家たちの創作にも少なからぬ影響が及んでいることを感じます。ストリーミングサービスで楽しく音楽を享受している受け手の一人として、この仕組が楽曲提供者にとって歓迎すべきものなのかどうか、考えてみました。ちなみに、6.28のポストに書いたアルバムはCDを買いました。Spotifyでも音は聴けたのですが。

□ 葉っぱの坑夫からお知らせ

1. 2018年7月から1年間連載してきた「インタビュー with 20世紀アメリカの作曲家たち」が終了し、今月から新たなインタビュー・シリーズを始めます。「ブルース・ダフィー*インタビュー・シリーズ(2)クラシック音楽の変わり種」(全5回)、つづいて「ブルース・ダフィー*インタビュー・シリーズ(3)音楽家と音楽業界を後押ししたスペシャリストたち」(全5回)の全10回です。前者は様々な楽器(マイナーな)の演奏家、後者はレコードプロデューサーや音楽事典編集者、パトロンなどに、ブルース・ダフィーが話を聞いています。

2. 旅と街道専門の古書店カフェ「KAIDObooks&coffee」さんのニューヨーク特集で、英語ハイク集『ニューヨーク、アパアト暮らし』を扱っていただいています。現在開催中で、10月末までの予定だそうです。北品川の商店街に

2015年にオープンし、国内外の様々な地域に焦点を当てて旅への興味を喚起しているとのこと。https://tabelog.com/en/tokyo/A1314/A131405/13187934/

Web Press 葉っぱの坑夫/エディター大黒和恵/editor@happano.org

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